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認知症ケア技法・ユマニチュードの哲学

Movement is Life.

●高齢だから、病気だから、は寝たきりにする理由にならない
これは以下に共通
●障がいのある人こそ動くことが大事

認知症ケア技法・ユニマチュードの話を聞いてきました。

イヴ・ジネストとロゼット・マレスコッティという体育学専門の2人が、フランスで40年以上、高齢者・認知症介護・看護現場で広めてきたケア技法で、最近では日本のテレビにも取り上げられ話題となっていました。

前から気になってたけど、認知症は特に関わりがないし、、、なんて思っていたのですが、

行って良かった。
すっごく良かった。

技術の前に本質が大事

たまたま昼間に
「本質を理解してなければ、知識も技術・スキルも生きない」

と話してたら、ジネストさんも同じこと言っていました。

彼が40年以上かけて発展させてきたユマニチュードの哲学(柱)は、対象が誰であれ大事なことで、本当は当たり前のこと。

体育学の先生という彼は、人の脳の働きと身体の動き、生まれた時からの発達・発育に基づいてコミュニケーションの重要性をcaregiver(介護家族、医師、看護師、介護職など)と患者さんの関係で熱く語っていました。

それは、リストラティブヨガにしても障がいのある人たちとのヨガにしても、特別なニーズのある子の個別ヨガセラピーにしても、私が大事にしていることと全く同じだと思いました。

本質はやっぱり“そこ”なんだ、と。

寝たきりの認知症の方とのやりとりで即変化のあった動画をいくつか見せてくれました。

・どこを見ているのか分からない目が、呼びかけに応じて動く。

・10年以上寝たきりで全く自発的に動かなくなっていた方が、右を腕を上げた。

・攻撃的な声を出し続ける認知症の方の表情が和らぎ、顔色まで変わる。

など。

同じ感動を私も日々もらっているのです。

障がい者、高齢者、認知症患者だからではなく、人として接する基本・本質に違いはないのだと胸が熱くなりました。

ヨガを生かすのが私の技術・スキルだけど、対峙する人との関係があってこそ。

 

繋がる「コネクション」
このキーワードがジネストさんから何度も出てきました。

それは、私が障がいのある子どものヨガに特化したトレーニングを受けた時、講師のソニアが何度も力強く訴えていたことと同じでした。

8/10、11 「障がいのある人にヨガを生かす基礎講座」

人との関わり方、ものの捉え方やコミュニケーションなどについて理解を深め、ヨガのポーズを通して障がいにどう対応していくか考える力を高めていく講座です。

ジネストさんの40年には及びませんが、20年以上特別支援教育に携わり、今もなお様々な障がいのある子どもから成人の方と日々接する上で、大事にしていることを存分にお伝えします。

それは“障がい“に関わらず、どなたを対象としても大事な「観る目」「思考力」「想像力」の根本になると思います。

 

【8/10,11札幌開催】障がいのある人にヨガを生かす基礎講座12時間